ライオン猫

先日、家に帰ったら知らない猫がいた。シャムですごく大きい。色はライラックポイント。僕を見て、カァー!と唸った。

餌付けした野良をもらったらしい。元々飼い猫だったようで、すぐに馴れるようになった。こちらが寝てると添い寝して甘える。不思議なのは馴れたと思っていても、立ち上がった人間を見るとカァー!と唸ることだ。怖いことがなんかあったのだろう。

その猫、可哀相だが顔が怖いのだ。猫のような癒し系ではない。ガタイが大きく、肉食系の動物、雌ライオンのような感じ。博物館にある剥製が動き出したような迫力がある。そんな印象だから、人間に虐められたのかもしれない。それがトラウマになってカァー!と唸るのでしょうか。

怖く感じるのは私だけではない。我が家で一番そのライオンちゃんを怖がるのは、三毛猫のタマ(18歳)だ。タマについては以前も触れたことがあるが(https://gas-web.com/at/186)、かなりの甘えん坊である。自分を猫と思っていないのか、他の猫が大嫌い。いつも猫同士の喧嘩を繰り返し、一度なんかもらったばかりの赤ちゃん猫を嬲り殺した前科がある。

ここ最近は他の猫も死んでしまい自分だけの一匹天下で、毎日思いきり甘えていた。そこに知らない猫が侵入してきたのだ。ライオンのような顔をした強そうな猫。

タマは遠くから吠える。しかしライオンちゃんはまったく意に反さない。タマのことなんか何とも思っていないのだ。タマは気が気じゃない。ここから出て行けとばかりに喧嘩をしかけるが、喧嘩にならない。

前科猫とライオン、この両者はいいバランスかもしれない。
今後どうなるか楽しみだ。

この記事を書いた人

A.T.のアバター A.T. 監督・プロデューサー

たかつき あきら 1982年中央大学文学部卒
宇宙企画の制作、ピンク映画の監督等を経て、制作会社4D(フォーディー)に入社し風俗情報AV等を制作。その後、共同経営でカンノン・シネマワークスを立ち上げリアルなエロを引き出す淫乱系ドキュメント派監督として知られる様になる。共同経営者が病気で倒れたため、シネマユニット・ガス(通称GAS)を設立。セルビデオ転換期に「爆乳」を主軸とした作品群をリリースし、爆乳系監督の第一人者となる。