
北京オリンピックは中国の躍進がすさまじかった。ここまでメダルを獲るとは誰も思わなかったのではないか。中国人はオリンピックの成功を誇りに、自信を深めてゆくことでしょう。恐いくらいです。
オリンピック前に盛り上がったチベットやテロ事件があった新疆ウイグル自治区は今後弾圧されるんだろうな・・・
オリンピックとは関係ないが、中国のいなかを取材した番組があった。豊かではない、中国の農家としては普通の家庭。野草を採って遊ぶ子供たち。その野草は晩ご飯のおかずになる。家族揃っての夕食。ご飯のお代わりのとき、決まって動くのは子供。
日本は逆です。日本の母はみんなのために食事中でも動きます。しかし中国のいなかの家庭では子供が動くのです。親は仕事で疲れているので、子供が動くのが当たり前なのです。懐かしいものを観たような気がした。親を大切にする気持ち、父を長にまとまった家族。良いものを見せてもらいました。
話しは変わるが、小沢昭一氏が言っていた。昔の日本が良かった。貧しかったけど楽しく希望があった。社会もまとまっていた。現在の日本は豊かだが、こんなに豊かでなくてもいいんじゃないか。貧しいくらいの方が良いのではないか、と。小沢氏のいう貧しい時代とは、白黒テレビ・洗濯機・冷蔵庫の三種の神器の頃と勝手に想像しますが、氏の気持ちはとても理解できます。先ほどの中国の農村の家庭がまさしく、そうでした。貧しいけれども、そこには家族の形がありました。
ここまできた日本はもう後戻りはできませんが、その気持ちは自分にもあります。もう進歩しなくてもいいじゃないかと思うことがあります。
その一つに東京オリンピックがあるのです。もういいじゃないか、一回やったのだから。もうやめてほしいよ。
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