「パイズリ男優オーディション」シリーズ発起のきっかけについて書きたいと思います。
いろいろな撮影で重宝される“プロの汁男優”ですが、勃起不足と精子量が不甲斐ない時がままあります。女優とセックスするA級B級のプロの男優には、「パイズリだと射精に時間がかかる」と言われることが少なくありません。パイズリだけで気持ち良く、量も多い射精を求めるのはなかなか難しいのです。日々仕事で射精してるとどうしても量は少なくなるし、撮影に慣れているので感動もないでしょう。こうなったらプロ男優や汁男優を諦め、素人の中から次のパイズリ男優を見つけようと必要に迫られて立ち上げた企画だったのです。
企画が決まったら次は女優さんです。マネージャーに「多数の素人相手にパイズリ撮影をしたい」というと、「そういう撮影をしたことがない」と言われることが少なくありません。「聞くだけでも聞いてほしい」と女優さんに問い合わせてもらうのです。
「そういう撮影をしたことがない」という言葉の裏に、素人(なんか)と絡ませる仕事を受けたことがない、という意識があるように感じます。実際、女優さんが常識を知らない素人男優に傷つけられたり、嫌な思いをしたことは多々あることでしょう。マネージャーや女優さんが不安に感じるのももっともです。
そこで女優さんが不安にならないように、その不安に則したルールを設けることで納得してもらいました。「男性からのタッチの有無」「制限時間制」などです。
さきほど、素人(なんか)と強めの言葉を使いましたが、業界には男優のヒエラルキーの順列があります。頂点に一流男優、次に二流・若手と続き、汁男優、最下層に男優を目指す素人という図式です。そのヒエラルキーはマネージャーに限らず、女優さんや多くの業界人にもある感覚だと思います。
頂点にいる女優さんと最下層の素人男性、それも多数の男たち。それを結び付けなければならないのが「パイズリ男優オーディション」なのです。
「パイズリ男優オーディション」撮影終了後、女優さんに感想を聞くと、「もうこういう撮影はしたくない」ではなく、「また呼んでほしい」という声が多いのです。「楽しかった」と涙を流す女優さんもいました。なぜか考えてみました。
プロ男優、汁男優にはない充実感があるのではないでしょうか。素人男性たちはパンツを脱ぐとビンビンに勃起しています。そして時間をかけずにパイズリで逝ってくれます。溜め込んできてるので射精量も多いです。
普段の撮影では、勃起させるのに時間がかかり、パイズリでもなかなか逝ってくれないことも少なくありません。それが続くと女優は疲れてしまいます。素人のなかには勃起しない人もいますが、制限時間があるので強制終了になります。
つまり疲れることなく、多くの男性を気持ち良い射精に導く演技ができるのです。これこそ女優としての充実感ではないでしょうか。
パイズリは痴女プレイです。相手との駆け引きを楽しみながら焦らしたり攻めたりします。ベテラン女優ほど、相手と向き合い切り込んでいきます。常套句だけの痴女ではありません。素人と向き合い、相手と同じ目線に立ってプレイします。この感覚は男にはないかもしれません。素人男性は向き合ってみるととても面白い対戦相手になる。あくまで仮説ですが、男はヒエラルキーにこだわってしまうが、女優は自分が見たもの、接した事実でヒエラルキーを乗り越えてしまう。これは女優に限らず、すべての女と言い換えてもいいかもしれません。男は頭で考え、女は子宮で考えるという言葉がありますが、その一つの例のように思います。
もともとはパイズリ男優の発掘が目的でありましたが、いくつも撮影をしていく中で女優さんたちの意外な反応に新しい発見をしたのでした。




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