中村京子

8月1日に「中村酒店3周年記念 Vシネ祭り」に行ってきました。 彼女が経営している新宿ゴールデン街の飲み屋の3周年を記念してのイベント。 一昨年に芝居、去年が出版、今年がVシネだって。 今年初めて参加しました。といっても見に行っただけですけど。

新宿ロフトに150人くらい集まって盛り上がってました。 Vシネは3本。一本目が溜池ゴロー監督作品。(これは間に合わず未見) 二本目がCMのプランナーの久富という方。三本目がさいとうまこと。

さいとうまことと言ったら、90年代に宇宙企画の大黒柱だった方。愛美とか小森愛とか秋元ともみとかいたでしょ。その中心でずっと監督をされてる方ですけど、私からすると“大学の先輩”。同じ大学を卒業して宇宙企画に就職したさいとうさんに呼ばれていったのが、私のAVの第一歩。さいとうさんがいなかったら、AV監督になっていなかったかも。 ちなみに中村京子ちゃんとは20年近くの付き合い。私を唯一「高槻君」と呼ぶAV女優。同窓会的な気分で会場に向かう。

それぞれ30分くらいの小品でした。宴会芸的なノリなのかと思ってたらちゃんと作ってる。自主製作には違いないが、製作費の総額は100万を越えたみたい。 なんで自分で自分が出演するVシネを撮るんだろう。全て自腹で。その商品は売って儲けたりするものではない。儲かった方がいいに決まってるが、仕事になると窮屈になる。それだったら自主でやろう、という事なのかな。そう考えると潔さを感じる。

凄いよね。偉いよね。会場も京子ちゃんファンでいっぱい。みんなに愛されてるんだなと感じる。 ただ作る側のスタッフはわずかなギャラでやらされてるということもあり(笑)、イベントが近くなると手伝わされる事を恐れてお客さんが減るらしい。その勢いが凄い。

驚いたのは4周年記念と5周年記念にやることがもう決まってる!という事。何をするのかは教えてもらえなかったけど、ますます彼女の不思議さに恐れ入りました。 帰り際に「ホントに頑張ってね」と言ったら「他人事だ」って言われてしまったけど。 でも京子ちゃんは本当にすごい人だね。ちょっとその訳のわからなさに感動しました。

編集後記

監督・高槻彰、出演・中村京子 「ナマ本番・同棲」レビューページあり(横浜SANのブログ

2021年に中村恭子さんのYouTubeにて対談がありました。

この記事を書いた人

A.T.のアバター A.T. 監督・プロデューサー

たかつき あきら 1982年中央大学文学部卒
宇宙企画の制作、ピンク映画の監督等を経て、制作会社4D(フォーディー)に入社し風俗情報AV等を制作。その後、共同経営でカンノン・シネマワークスを立ち上げリアルなエロを引き出す淫乱系ドキュメント派監督として知られる様になる。共同経営者が病気で倒れたため、シネマユニット・ガス(通称GAS)を設立。セルビデオ転換期に「爆乳」を主軸とした作品群をリリースし、爆乳系監督の第一人者となる。