ノルウェーの墓

TVでノルウェーの埋葬の最新情報を聞いた。プロテスタントの国なので普通の埋葬をしているのだが、最近は新しい考え方があるという。

通常キリスト教国では火葬はタブーで棺桶に入れたまま土葬します。イエス・キリストが死刑となり葬られ、三日目に復活した教え(死と復活)が根底にあります。

そういう宗教的な背景がありながら、ノルウェーの新しい思想は、墓など作らず遺体を肥料にするというのだ。草や木のための肥料になるのです。日本でも海に骨をまくという埋葬?は聞いたことがあります。「想い出の海に」「広々とした所で」のような気持ちが強いのではないでしょうか。魚のエサになりたいという想いではないように思います。ノルウェーの新しい弔いは、人類という生物が地球にとって役に立つ死に方を提唱しています。

自分はそもそも、人類は地球にとって最悪の生物だと思っています。人類は地球には害虫で、人類だけが滅びればいいのに、なんて夢想したりするので、この考え方は素直に受け入れることができました。実際に草木のための肥料になれるかどうかは別問題ですが。なんて素晴らしいんだ、さすが北欧、進んだ考え方だなと思いました。エコもここまでくると宗教になりますね。

この記事を書いた人

A.T.のアバター A.T. 監督・プロデューサー

たかつき あきら 1982年中央大学文学部卒
宇宙企画の制作、ピンク映画の監督等を経て、制作会社4D(フォーディー)に入社し風俗情報AV等を制作。その後、共同経営でカンノン・シネマワークスを立ち上げリアルなエロを引き出す淫乱系ドキュメント派監督として知られる様になる。共同経営者が病気で倒れたため、シネマユニット・ガス(通称GAS)を設立。セルビデオ転換期に「爆乳」を主軸とした作品群をリリースし、爆乳系監督の第一人者となる。