もう一つのシネマユニット・ガス
GASが設立されたのは1988年です。
レンタルメーカーを中心に下請けをして参りました。
主なメーカーさんは、宇宙企画・アトラス21・V&Rプランニング・JHV・シネマジックなど多数。
面白いAVを作る会社として業界的には認知されておりました。
スタッフも面白いものを作りたい!と思う人間が集まっていました。
その当時の熱い業界の息吹を感じてください。
当時の主な作品
宇宙企画「夢で逢いましょう 松井里穂」「FUCKは永遠に 里中あやか」「あやしい人妻」シリーズなど他多数
アトラス21「宅配ソープ」シリーズ、みずしまちはる作品など他多数
V&Rプランニング「水戸拷悶」「わくわく不倫」シリーズ(以上、平野勝之監督)など他多数
JHV「聖★痴女」シリーズなど他多数
シネマジック「緊縛療法 医大生真理子」など他多数
■■ History 2 --- 竹下ゆかり --- ■■
竹下ゆかり
AV監督になったばかりの頃の女優です。以前の日記でも書いたことがありますが、竹下ゆかりちゃんは自分がスカウトしました。当時、4D(フォーディ)という制作会社に入社して、風俗の女の子の情報ビデオを一人で作っていました。『ビデオスキャンダル』という作品です。そのパート2の撮影中でした。歌舞伎町の「イルエル」(だったと思う)という地下のお店に取材を申し込み、入ったばかりの女の子を紹介されました。石垣島から来たばかりでエルザという美少女でした。自己紹介と裸のイメージくらいの取材だったと思います。会社に帰ってその映像を社長の小路谷に見せると「今までで一番いい仕事だ!」と褒められました。それが竹下ゆかりの誕生です。
竹下ゆかりは4 Dの専属女優となり、宇宙企画(「わたしを女優にして下さい」)でAV女優デビューします。
その後、毎月彼女との仕事が続きましたが、いつしか社長の小路谷とゆかりちゃんとの間にすきま風が吹き始めます。これは自分の想像ですが、監督でもある小路谷は彼女に飽き始めていたのかもしれません。監督というのは、自分の中に撮りたいなにかがあって初めて創造力が産まれるのです。同じ女の子で何遍も撮るというのは大変なんです。また、ゆかりちゃんも 4Dに飽き始めていたのかもしれません。別のスタッフと仕事したいと思うのも不思議ではありません。
どこからかマネージャーが現れ、そこの所属となり、彼女はいろんな雑誌の誌面を賑わせていきます。まだエロ本が売れていた時代の話です。
■■ History 1 --- みずしまちはる (1995〜) --- ■■
みずしまちはる
過去の作品を掘り起こすということになりまして、一番最初は「爆乳のGAS」となった現在、その大きなきっかけとなった女優さんについて書きたいと思います。
その爆乳女優の名は「みずしまちはる」さんです。1996年、GASの専属女優になってもらいました。その頃のGASは下請け制作会社で、専属女優の第一号の彼女でだいぶ仕事が増えました。
普通、一人の女優を何度もなんども撮影するのは飽きるものなんです。毎回同じになってしまいがちですから。しかし彼女は撮影が終わる度に、「次はこれやりたい!」と新しいものを出してくるのです。それで飽きずに何度も撮影することができました。
いま思い返してみると、もしかすると彼女は自分のやりたいことというより、売れそうなテーマをこっそりリサーチして提示してきていたのではないか、と思います。実は彼女は勉強家なんです。それは最近知りました。
今年のGWに開催したGASの20周年イベントの前日、彼女は自分の役割・セリフなどを予習してきたと、こっそり教えてくれました。他の女優さんたちは笑顔でいるだけで許されるけど、自分はそういう訳にはいかない。盛り上げ役として自分をわきまえていたのです。
当時の彼女からそんな話しを聞いたことはありませんでしたが、影で努力していたんだろうな、と思うのです。それにしても自分は、そんな努力も知らず監督然としていたんだろうな、情けないなあと思うのです。
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