私が緊縛されたい理由」
03/01/29 シネマジック
最近SMをしたがる女が本当に多い。今日たまたま面接した二人の女もそうだった。二人の理由は「してみたいから」「AVに出るからにはやっぱ普段出来ないSMでしょ」みたいな。そう言われてみるとそうかもしれない。俺がもし女で少しばかりHだったら日常では出来ないことや、チヤホヤしてくれたり夢をみさせてくれることをギャラ以外でのAVの目的にするだろうな。
本作品の女二人はどうでしょう。一人目は来栖ゆみ。元々はレディースコミックの素人女性募集で応募してきた履歴をもつ彼女は、SMに対する思いも強く、聞くと「プライベートではイマラチオ(長時間強制フェラという意味らしいが初めて聞いた)、首締め、スカトロ、ビンタ・・」とマニアの域に入っている。ただ緊縛の経験はなく「縄酔い(縛られるだけでうっとりしてしまう状態)してみたい」とのこと。縄師は久しぶりの明智伝鬼。去年はご病気をされていてビデオに出ること自体久しぶりらしい。ゆみも明智さんを「TVのトゥナイト2で見て知ってた」らしく、芸能人に会ったようなハシャギ方をしていた。
「犬になって這いつくばりたい」という希望のプレイから。嬉しくて涙を流しておりました。次の緊縛では、吊られたりすることに恐怖心を抱いてるようで逆に盛り下がってしまう。一番SMらしいシーンだったのに。彼女らしさが出てたのは最後の男優とのセックス。男優のションベンを飲んだり、ビンタや首を絞めてもらったりと面目躍如なのでした。何しにSMに来たのかよく分からないが・・・
二人目は黒田ねこという、これまた応募の娘。そもそも応募でAVに出演する女はスカウトと違い、確信犯だからどこか特徴があって面白い。彼女の理由は「セックスが苦手でSMに自分の居場所があったらいいな」であった。普段モデル事務所が面接に連れてくる女の子とは温度差があった。
明智さんの縛りが始まる。しばらくすると彼女に微妙な変化が出てくる。目が虚ろになるのは縄酔いだから良いとしても、どこかいつもの反応と違う。彼女は急に笑い出したかと思うと(どうやら痛くなくなるようだ)幼児のようなしゃべり方になり「なんでみんなこっちをみてるの?なんでカメラとってるの?」と子供になってしまう。歳を聞くと「5さい」だって。後で知ったことだが彼女は“ボーダーライン症候群”(大人と子供のボーダーラインということらしい)という病気のようである。あることがきっかけで、いきなり年齢が退行してしまうのだ。子供時代のトラウマがそうさせてるのだろう。という訳でエロビデオというよりTVのドキュメント風になってしまう。と言いながらもこっちは仕事なのでローソク、ムチ、浣腸とやることはやらせてもらいましたが。結局、彼女にとってSMが自分の居場所であったかどうかは「よく分からなかった」だと。そりゃそうだ、縄遊びしてたようなものなんだから(笑)。