アトラス 7月2・3日
松井SUN監督
SUN監督が前作(「猥褻モデル 鈴木麻奈美」日記ナシ)で彼女を気に入ってしまい、「本気で好きになった」「付き合いたい」「結婚してもいい」というところまで盛り上がったので、その彼の気持ちを伝える企画として本作の撮影と相成った。そう実際、この企画は鈴木麻奈美ではなくSUN監督のプライバシーを描くものである。私はメイキング班カメラとして参加する。
撮影二日前、トラブルが発生する。麻奈美ちゃんが監督とは絡みたくないと言い出したのである。なぜ監督NGになったかというと、前作で監督がハメ撮りをした際に彼女が嫌がっていたアナルいじりをされたのが生理的にダメだったらしい。
企画では@監督の家で麻奈美ちゃんを監督自身がもてなす(もちろんHも含む)
A少人数で温泉旅行、そこで彼女を口説く、というものだった。
クレームで目の前が真っ暗になった。とりあえず監督自身が絡むのはやめて、代わりに男優でお茶を濁すこととなる。温泉でゆっくりと話をして彼女がOKになったら監督とのカラミへ、ということに企画変更。
撮影初日、家に行くと監督は妙に明るかった。落ち込みを隠そうとして逆の行動に出ているのがおかしかった。自分の蒲団で彼女と男優のカラミを撮る。彼女のカラミを見ていて、なぜ監督がここまで入れ込んでいるのかよく分かった。お仕事のカラミではないのだ。抱きしめ合ったHが好きなようで積極的に肉体を寄せてきたり、本気で感じたりする。けどAVカラミをしようとしたり、挿入するとスッと醒めてしまう。ワガママではあるが魅力的である。
翌日、温泉へ。仕方なく連れていった男優とカラミを撮った後、散歩。川のほとりで監督が麻奈美を口説く。好きだということ、この撮影は自分の思いを綴った作品となること、付き合えなくても撮影の中でカラミをしたいこと等々。彼女の答えはNOだった。木っ端みじんで終わる。
SUN監督のダメ男ぶりは他人事ではなかった。彼のことは笑えなかった。自分を見ているようでもあった。冷静に考えれば彼女と付き合うなんて不可能なのに、仕事でしたSEXで想いを寄せるなんて大馬鹿野郎である。その大馬鹿ぶりを作品にして彼女とのけじめをつけるしかない。彼にはエールを送りたい。