「ラブリー大発射 白川朋美」
96/7/25,26,27
『こんな嬉しそうな田辺初めて見た』
→ 高槻・談
(メディアステーション 監督・高槻 彰)
宇宙企画の単体です。単体とは、一言で言うと「美少女本番モノ」。アダルトビデオの王道です。
朋美ちゃんはかわいい顔をしたフツーの娘。別
になに不自由なく生活していたけど、ちょっとAVの世界も覗いてみようかな、という感じでAVギャルとなったそうですが、この作品でもうおしまいにしようと。後は何事もなかったように普通
の女の子に戻りたいそうです。
彼女は仕事をちゃんとこなしてくれるんだけど、基本的にこの仕事があまり好きではない(特にカラミが)から、注射のように早く終わってくれないかと思っているタイプです。
私の仕事はそんな彼女から「情緒」を引き出すこと。かなり難しい仕事です。そうそう、
こういう作品の場合私は「お仕事」になります。「爆乳」みたいな趣味ではなくなる訳ですね。趣味ばかりでもイヤになってくるし、お仕事だけでも疲れるし、まあ私はバランスが取れてる方だと思ってます。
彼女から情緒を引き出すのが難しそうなので、情緒のでる「風景」に逃げました。彼女に浴衣を着せ縁日で歩かせました。なんでAVなのに情緒(縁日)が必要なのかと思う人もいるかもしれないけど、やはりただ単にHしていても女の子の「息吹・ぬ
くもり」(自分で言っててなんか恥ずかしくなってきた)が伝わらないでしょ。アメリカのハードコアでは抜けない、と言う日本人は多いと思うんだけど・・・
内容は男優との半日デート+ハメ撮り。2つ目がソフトSM。3つ目が今までで一番良かったという男優の加藤鷹とのファイナルSEX。ソフトSMでは泣いてしまいました。ちょっと男優がきついことを言ったらもうダメ。最後まで泣いてました。
結果としては、あんまり成功したとは言えないんじゃないでしょうか。ただ、今回はテーマであった情緒とは別
のテーマが撮ってるうちに出てきたのでそれを味付けとして出そうか、と思ってます。それは助監督の田辺<注・独身で彼女ナシ。仕事はAV助監督のみの30歳。冒頭の写
真>。
今回、彼女からの要望で助監督指名があったのです。別に助監督を指名したからといって別
に何もないんだけど、彼女としてはいつもいつもスタッフから怒られてい田辺に「何となく親近感がわいた」ようです。田辺は指名されたことなどありませんから、もう嬉しくてたまりません。「助監督生活の中で一番楽しかった」とAVギャルみたいなことを言ってました。
朋美ちゃんは田辺に特に好意を抱いているわけでもありません。女子高生時代にだまくらかしたオヤジたちの面
影と重なるところがあり、スッと入っていけたのが田辺(笑)だったんじゃないでしようか。
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