「甘熟ミルキー 筒井チカ」

96/03/30-31


(メディアステーション  監督・高槻 彰)




 19歳のOL筒井チカちゃんのAV2本目。笑顔のとてもかわいい女の子です。今回の企画は 「フェイク」。チカちゃんは婚約者(!)がもういるにも関わらず、SEXフレンドが3人もおいでになるという。面 白いのはその4人の男たちに全く違う顔を見せているという点。 婚約者の前ではしっかりした女を演じ、Bさんは会社の上司なのでおとなしい女、Cさんは何も計算しないでいられる楽な自分を出せ、Dさんは元彼なので遊び女になるという違いよう。話だけだったら信じないけど、私との打ち合わせの時に彼女の携帯に次々とかかってきた電話の受け答えを聞いていると声までも変えている(もしかすると、自然に変わってしまうのかもしれないけど)彼女に大変興味を覚え、それをそのまま撮ってしまっても 面白いんではないかとこの企画を思いつきました。

 こう書いていくと何てイヤな女なんだろう、と思ってしまいますが(まあ、当事者にしてはサイテーな女になってしまうけど)彼女はそういう話をしていてもそういう女特有のイヤラシさがないんです。だからこの企画が成立できたという訳でもあります。彼女が言うには「ずっと誰にも言えなかったことを言えただけでもビデオに出て良かった。この話をしたら、胸がスッとした。」この言葉で私たちさえも騙しているのではないかという、私に生じた疑念は晴れ彼女を信頼することが出来ました。

 で、ビデオの内容は島袋と平本の二人の男優に全く違う女を演じてもらい、その違いを見る + チカちゃんが一度も経験がないというオジサンとの二人きりでのデートというシンプルな構成。
まず、オジサン(井口・・・ボインの監督でもある変態男)とのデートでは、二人きりでホテルに入ったはいいけど、指一つ身体に触らせない有り様。ベッドの回りを逃げ回り、 最後に井口は土下座までしてやっと「握手」してもらえたという。普通、AVギャルは仕事でHするわけだからあきらめが早いんだけど、2時間抵抗しまくったというのは驚きです。 だって、あきらめた方が疲れないし楽でしょ。チカちゃんはAVギャルではなく、普通の女の子なんです。私は絶対にHまでしなさいとは言わなかったので普通 の女の子としてのリアリティーが面白く撮れたと思っています。

 男優に違う顔を見せるという方では、これまた面 白いシーンが撮れました。平本は婚約者のAさんに顔が似ているというのでAさんとのSEXに近いものが撮れました。(見たことはもちろんないけど) AさんとのSEXはチカちゃんの完全奉仕型で恋人気分で自らすすんで フェラをしたり、上に乗ったりしていました。

 一方、島袋は遊び人のDさんに雰囲気が似ているそうで、DさんとのSEXは全く逆のマグロ状態らしく、愛撫したりされたりというのがないそうです。(普通 は逆なんだけど) で、愛撫をさせてもらえない島袋が面白かった。そんなAVギャルなんていないから、かなり手こずっておりました。(島袋にはかわいそうだったけど)
 でも、そんな関係だったらDさんと別れちゃえばいいのに、Dさんも好きなんだって。

 撮影が終わって一番面白かったところはどこ?という質問に「男優を相手にどんな女を演じるか考えている時が一番楽しかった」そうです。
 この撮影は私も楽しかった。AVギャルを撮っているというより、面白い素人OLのプライベートを覗かせてもらっているようでした。私もSEXフレンドの一人に混ぜてもらいたいと 正直思いました。結婚するのは絶対イヤだけど。


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