やっと終わったぁ! 半年がかりでしたから。レディコミ誌「キレイ」の女性応募読者たちのオムニバスです。
1月24日
新潟・長岡に「キレイ」誌の“えっちっちパーティー”という男優との明るい乱交みたいなページの撮影の取材にいく。新潟在住の3人の応募読者を集め、男優はチョコボール向井と新人男優二人。3人の女性たちはみなチョコちゃんのファンらしい。いつもの自分の撮影と違って、レディコミ誌主導ではどのような世界なのかと期待して乗り込む。私たち男が知らない女だけの世界を覗けるのである。
ホテルに着くと、撮影がまだ始まらないうちから一人の女がチョコとSEXしだす。「いよいよ始まったな」とワクワクの私。が、雰囲気がどこか変。取り残された感じの女二人が「キレイ」の編集者に詰め寄って何やらコソコソ話している。
編集者の進行で撮影が始まった。設定が編集者から言い渡される。先程チョコと最初にHした女の子が、先にした罰としてチョコと絡むのを禁じられる。なんだこれは?! 別 に規則があるわけでもあるまいし、いいじゃないかと思ったが、どうやら応募素人の一人にボス的存在の女がいるようで、そいつが仕切りたがっているようなのだ。なんかイヤな感じだが仕方ない。これが女の世界だったのだ。そういえば私に対するボス女と子ボス女二人の視線も冷たい。「なーに、アンタ」って感じ。途中インタビューしても答えてもくれない。「俺は仕事で来てるんだ」と言おうと思ったがやめた。この撮影にはおじゃまさせてもらってる身なので。新人男優二人も俺と同じ気持ちのようだった。現場を仕切っているボス女はチョコを中心に撮影を楽しんでいるので、新人男優も勃起するはずもなく落ち込んでしまう。なんか「公園デビューが果 たせなかった引っ越してきたばかりの主婦」という感じ。
正直いって醜かった。自分たちは恥ずかしいことをしてるんだ、という意識がない。出演するからには自分で仕切りたいという図々しさ。みんなで一緒に作っているという共同意識の欠如。素人だったら素人らしくしてろ、と言いたい。こういう感覚って、自分の家庭さえ良ければ他はどうなってもいいという思考に繋がっている。オバサンの感覚ですね。AV監督という仕事をしながらこう言うと矛盾はあるけど、俺には恥ずかしいことをしてるという自覚がある。だからこそ信念を持てるんだし。レディコミ誌の世界はもっと大胆で淫靡なものと想像していた私としては、女のイヤな部分が目に付く撮影でした。
4月24日
元SMクラブ嬢だった女の子(木俣まなみ)を撮りに名古屋へ。なんの抵抗もなくレディコミ誌に応募したらしい。ビデオ出演もすんなりと。だから新潟と違って撮影はすごく楽。もともとこの娘はこうなる運命だったんですね。仕事のためにSMはするけど、レディコミ出演は自分の為らしい。こういう娘だとAV監督として何かしてあげたくなる。
「キレイ」誌のAV撮影取材で前回の「レディコミ求愛宣言」に出てくれたさやかちゃんが一緒に来る。さやかちゃんは専門学校を卒業して今はキレイ編集部に就職しているのだ。ちなみにキレイ編集部は編集長以外はすべて元読者だという。ホント読者が作っているのです。そのさやかちゃん、出演する側から撮影する側に変わって、しみじみ羨ましそうでした。このコーナーはさやかちゃんの視線で作ろうと思ってます。
6月14日
男優の青木達也が大好きという関西の女の子(伊藤留美子・21歳)。当日、新幹線で東京まで来てもらうことにしましたが、東京に着く前に新幹線の彼女に指示を出す。
「トイレでパンティを脱いでいなさい」
東京駅で会ったときは確かにノーパン。早速、確かめてみるともうビシャビシャ(笑)。ご目当ての青木君を紹介すると、感動で泣き出す始末。「海が見たい」というのでベイエリアへ。野外でちょっといたずらすると濡れ方が凄いのなんのって。
ホテルでは青木君に買ってきたおみやげをあげたり写 真を撮りまくったりして、彼女もうノリノリ。普段の私と全然違うって言ってたけど、そりゃそうだわな。はしゃぎ方が異様だったもの。(彼女はお堅いOLなんです) 男性体験もあまりなく、真面 目な女性なんですけど(笑)。AV男優を手が届くアイドルみたいに考えているようです。最近、そういう風潮が特に強くなった。
レディコミ素人女性のSEXの特徴は長いキス。とにかくずーっとしてる。Hは無事に終わり、青木君は用事があると先に帰ってしまう。青木君がいなくなった後の彼女は火が消えたようでした。出会いから別れまでを駆け足で見たようでした。
6月15日
やはり男優の平本一穂が大好きで、彼とだったら顔出しOKという茨城の×いちの24歳・川原すみれ。凄い綺麗な人。前日の伊藤さんと同じような状況だが、この人ははしゃぎはしなかった。大人っぽい雰囲気の女性。そんな彼女がアナルSEXが好き!だという。
彼女は「好きだ、好きだって言われると私も好きになっちゃう」らしい。
そうだ、サブリミナル効果を使おう! 平本君とのアナルSEX中に俺が「好きだ、好きだ」と何回も言い続け、気がついたら「なんか私、監督のこと好き」なんていうことはないと思いつつも実行してみる(笑)。だって悔しいじゃないですか。AV男優ばかりがもてて。
SEX後、二人がいい雰囲気の中「俺のこと好きになった?」と聞いてみる。「そういえば、何かそんなこと言ってたけど、それがどうしたの」だって(笑)。あくまでも監督は裏方。楽しい撮影でした。