「みずしま ちはる」



(96/04/11)



(ボイン 監督・高槻 彰)

三度、ちはるちゃんです。三本目のAVである(全て、私が撮っていることになる)今回は 普通の一本撮りとなりました。企画メインではなく、女の子を前面に出す作品です。
設定は女教師です。ちはるちゃんは前回二本の撮影で「カラミ」に異常な抵抗を持っているのがわかっているので、女教師という設定には最初から無理があります。(この設定は メーカー側から撮影前に言い渡されるので、それに従わらずを得ないのです)
普通、AVで言う女教師のイメージは男子生徒を誘ったりするようなものですから、果たしてちはるにそれが務まるかという不安は企画を考える際に特に気になりました。だって、 前回二本の撮影ですごーく簡単なセリフさえもなかなか言えなかったんだもん。

で、今回はちはるの設定を教師になったばかりで、まだ慣れない先生ということにしました。生徒の前に立つと上がってしまって何も言えなくなる、というように。生徒役の男優 たちの方が逆に先生をフォローしていき、最終的に立派な先生になる、というストーリー にしました。
一つ大きな問題が生じました。このストーリーだと、ちはるは最後先生として一人立ちしなければなりません。ちはるにその演技が出来るかという問題です。
私は今回自分自身に一つのテーマを課しました。ちはるを成長させる、というテーマです。
案の定撮影中、彼女は芝居が出来ずに落ち込みました。後で聞いた話だと、「もうAVは話が来ても断ろう」と思っていたそうです。そんな時にした芝居が、(例の関西から青春18切符で撮影に駆けつける)生徒役のオッサンに慰められるというシーンでした。私は彼女のこのような事態を計算して台本を書いていたので、そのまま二人に演じてもらえばいいだけでした。

このシーン後から彼女が変わりました。仕事を楽しめるようになった感じです。カラミも 何の問題もなくちはるはこなし無事撮影は終了しました。
私の秘かなテーマも達成でき、今回は監督冥利に尽きるものでした。
でもこれもちはるの性格が素直だったからです。素直でない女に同じ演出をしても間違いなく失敗するだけでしょう。彼女の性格に助けられて、いいドラマが出来たんです。
彼女はその素直なままいけば、どんなことでも乗り越えていけると私は信じます。

今回は、私の自慢話っぽくなってしまったけど許して下さい。それだけ私が嬉しかったんだから。
これで話を終えるのが何かイヤなんで、おまけです。

今回、ものすごく変な男優がボイン軍団に加わりました。花木龍蔵というやつで、男優歴 が長いにも関わらず何にも理解していないというヒトです。例えば、疑似射精をするときに、普通 はスポイトをチンコの下に隠し持って精液のように出すんですけど、この人は何をトチ狂ったか、SEXをしたままスポイトだけ手に持って顔に出した、という伝説のようなバカです。今回は特に変なことはありませんでしたが、乞うご期待!(この写 真の吸い付いている男がそいつです)


目次へ